桐ヶ谷仁(K2 Music School代表)がLAの ボイストレーナーFlorence Riggs に師事して修得した、LAスタイル・ボイストレーニング法と、これまでボーカルトレーナーとして約15年間シンガーを指導してきた経験を融合させて「キリ ガヤ・メソッド」を確立。このボイストレーニング・メソッドは日本人の特性を考慮した画期的な発声テクニックで、「声帯」をコントロールすることにより声 量のアップ、音程の安定、声域(音域)の拡大、抜けの良い通る声質などに絶大な効果があり、m-flo、Lisa、CORE OFSOUL、AISHA、MADEMOISELLE YULIA、阿部真央など多くのプロ・シンガーに支持されています。
K2 Music Schoolではこのメソッドを基本にレッスンを行っています。
それではこのボイストレーニングの効果と特徴を、いくつかの例をピックアップして紹介します。
●Q. レコーディング・スタジオではうまく歌えるのに ステージではヴォーカルのモニター・バランスが気になってうまく歌えない。
A.この症状は比較的ソフトな、心地よいブレッシーな声質をもったシンガーによくみられます。原因は声帯の閉じ方が甘いために、声のもとになる声帯の振動が効 率よく行われず、十分な響きが得られないことにあります。ステージ上で自分自身の声がよく聞き取れないと無意識のうちに声量を上げようとして喉に力を入れ てしまいます。この力が声帯の繊細なコントロールを妨げてしまうのです。キリガヤ・メソッドでは「声帯のリラックスを維持しながら確実に声帯を閉じる」と いうトレーニングをすることで、ヴォーカルのニュアンスを変えることなくステージでも通用するエッジのきいた良く通る声が出せるようになります。
●Q. 4~5曲歌うと声が嗄れてしまうので、フルサイズのライブが出来ない。
A.これはシャウト系のロック等を歌うシンガーによくある症状で、力まかせに気合いでシャウトしても声帯を痛めるだけなのです。このような歌い方を続けている と99%声帯ポリープ等による発声障害をおこします。でも声帯に負担をかけず効率よく大きな声を出した結果の歪んだ声、つまり正しい発声でのシャウトなら ば2時間でも3時間でも歌うことが可能になります。
●Q. 声域(音域)を広げたい。
A.通常、高音域は俗に「ファルセット」と呼ばれる声になりますが、レッスンによってエッジの利いた高い声「ヘッド・ボイス」を出すことができるようになりま す。ヘッド・ボイスとはマライヤ・キャリーやホイットニー・ヒューストンの高い声をイメージして頂けばわかりやすいと思います。また、ヘッドボイスを習得 することによって、的確なブレス・コントロールと声帯を絞めつけるのではなく、声帯を閉じてブレスを無駄なく声帯の振動、つまり声に変換することが出来る ようになるので、中音から低音にかけてもパワーのある声が出るようになります。
●Q. 英語の歌詞よりも日本語の歌詞のほうが歌いづらい。音程も甘くなってしまう。
A.声帯が振動して発音するのは母音ですが、日本語での会話は母音の発音を持続させません。発音が持続しなければ歌にはなりません。したがって話すように声帯 を使って歌うことは物理的に不可能なのです。歌うために必要な母音を持続させる発声テクニックを身につけることで日本語の歌詞でも英語のように歌えるよう になります。
●Q. ピッチ(音程)を良くしたい。
A.ピッチや音圧の不安定はダイアフラム(横隔膜)のコンプレッションが不十分な場合におこります。的確なダイアフラムのコンプレッションは安定したブレスと 正確な声帯のコントロールを得るために不可欠なものです。独自の腹式呼吸法をエクササイズすることで解決します。
●Q. 声域(音域)を広げたい。
A.通常、高音域は俗に「ファルセット」と呼ばれる声になりますが、レッスンによってエッジの利いた高い声「ヘッド・ボイス」を出すことができるようになりま す。 ヘッド・ボイスとはマライヤ・キャリーやホイットニー・ヒューストンの高い声をイメージして頂けばわかりやすいと思います。 また、ヘッドボイスを習得することによって、的確なブレス・コントロールと声帯を絞めつけるのではなく、声帯を閉じてブレスを無駄なく声帯の振動、つまり 声に変換することが出来るようになるので、中音から低音にかけてもパワーのある声が出るようになります。
〜レッスンの内容について〜
1.リラクゼーション・ストレッチ
心身共にリラックスしましょう。より豊かな声帯振動のためのウォーミング・アップです。
(a) 関節のリラックス~ハイオイド・マッスルのリラックス
2.ブレスのコントロール
効率的な発声のための、正しい腹式呼吸とダイアフラム(横隔膜)のコンプレッションを わかりやすく指導します。
(a)ショート・ブレス、(b)ロング・ブレス、(c)リップ・トゥリル(ブレスの安定)
3.声帯のコントロール
今まで誰も教えてくれなかった声帯をコントロールする究極のテクニックです。 ご自分の本当の声量や、よく通るエッジのきいた本来の声質に、きっと驚かれるでしょう。
(a)リップ・トゥリル(理想的な声帯振動のシミュレーション) (b)Nei発声(ベンディングによる発声感覚) 声帯をリラックスさせながらしっかり閉じるエクササイズ 声帯を十分に振動させて音圧のアップ&声にエッジをつけるエクササイズ
4.ヘッド・ボイス
俗に言われる「裏声」ではない、地声のようにしっかりとした高い声を「ヘッド・ボイス」 と言います。あなたもマライヤ・キャリーのような高音ボイスを出すテクニックを身に つけて表現力の幅を広げてください。
(a)メゾボーチェ ~ リラックス・ボイス ~ ヘッド・ボイス (b)ポルタメント for パサージョ
5.日本語の問題点を克服するレッスン
日本語の構造を知ることで、歌える日本語を身につけましょう。 (a)母音の発声、(b)子音の発声
6.ボーカル・ハーモニー
身につけたメソッドを活かして、簡単で楽しいボーカル・ハーモニーを実践してみましょう。ハーモニー感覚を身につけることで歌唱力がグンとアップします。 そして何よりも、歌うことがもっともっと楽しくなります。
歌うには声が命です。声はどんな楽器にも勝る表現力を持ったものです。日常生活においても声のトーンでその人の体調や精神状態を感じ取れたり、またはその声の勢いで励まされたりといった場面があると思います。それだけ声は沢山の情報を持っています。
K2 Music Schoolでは、ボイストレーニングを基盤にボーカルグループレッスンを行っています。
ボイストレーニングはケーキで言えばスポンジの作り方です。そしてボーカルは生クリームやイチゴのようなデコレーションの仕方といったところでしょうか。
では実際レッスンに来られる方のタイプ別に傾向をあげてみましょう。
●コピー型
歌うにあたり、好きなシンガーに似せた歌い方から入っている方が結構いらっしゃると思います。
それは決して間違いではありません。世の中に出たシンガーたちは、皆相当の実力を持っている人たちです。沢山見習うべき点がありますが、大抵の方はその歌い方の目につきやすい特徴をおさえるに留まってしまうケースが多く、オリジナリティのある歌にはなかなかなりません。特にそれが歌い方において悪い癖に なってしまってることも少なくありません。
●技巧型
ちょっと自信のある方に見られるケースですが、感情が先行してしてしまい、“表現過多”、悪いいい方をすれば“くどい”感じになってしまってる方がいらっしゃいます。料理で言えばあまりに色々な調味料を使い過ぎてるみたいな感じです。
このタイプの方に多く見られる症状として、ビブラートがずっとかかってるというのがあります。これは“ちりめんビブラート”と言われ、歌のスケール感を小 さくしてしまったり、音程をごまかすことが目に見えてしまうといったことがあります。
●情熱型
弾き語り等をする方にたまに見られますが、歌そのものよりも歌ってる自分をアピールして熱くなってしまうケースもあります。
例えば我々がラーメンを食べに行く場合、まずその味の評判を頼りに行きます。評判通り美味しかったら、次に「これを作ってるのはどんな人?」となっていく と思います。
歌も同じだと思います。歌はラーメン、料理人がシンガー。もちろんその歌い手の生き様に魅力を感じて人が集まってくるということはありますが、せっかく歌を歌ってるのですから「この人の歌は素晴らしいんだ!」と言われたいですよね。
●カラオケ型
カラオケによく行かれる方にそのイメージのままレッスンで歌ってもらうと、全然勝手が違くて歌えないといったことがよくあります。
カラオケは狭い空間でエコーをかなり効かせて歌います。“上手に歌う”というよりは“楽しい雰囲気の中で歌う”ということにもなっているでしょう。こういった環境が気持ちよく歌えてる感覚を与えてくれるのですが、本当に魅力的な歌は、実はマイク無しの生声で十分感動するものです。マイクはあくまでより広 域に音を届けるための拡声器、エコーは機械的に余韻を発生させて空気の振動を効果的に起こしているに過ぎません。
〜レッスンの内容について〜
1.受講者のやりたい音楽の傾向を分析し、課題曲を決定。
(「これを歌えるようにするためにまずこれをやってみよう」といったこともあります)
2.レッスン時は必ずMD等に録音。(自分が思ってるのと実際聞いてみるのとでは、結構違ってる場合があります)
3.ボイストレーニングで習得した技術を踏まえながら、音程の取り方、声の出し方を調整。
4.スケール感、パワー感、デリケート感、人に向かって歌う感覚等、実践的に指導。
5.他の受講生の歌にコーラスをつけたりしながら、より立体的に歌を構成していく。
6.発表会時は生演奏の中で歌う
ここには書ききれませんが、このような流れの中で実践的なトレーニングをしていきます。
歌は多くの人に感動を与えてくれます。是非一緒にいい歌を歌えるように頑張りましょう!